bdfd 2003-2015

はてなダイアリー移行分

「春の雪」観てきました。

ちゃんとした感想は後日また書きますが、とりあえず。ネタバレはないです。

はぁぁぁぁぁ、きれいかったぁーーーーー!素敵だったぁーーーーー!なんだかマスコミの評価がイマイチで、妻夫木君も雑誌で「自分の演技がまるでなってなかった」とか言うもんだから、あまり期待せずに観たんですよ。そもそも今まで、邦画大作でいいと思ったのってあまりないし。そしたら予想外に良かった。とにかく映像が美しいです。これって行定監督の映画というより、リー・ピンビン*1と美術・照明・衣装チームの映画と言ってもいいかもしれない。そして多少贔屓目があるかもしれないけど、妻夫木君も竹内さんも凄く良かったですよ、マジで。「ワルブキ」好きの私としては、清様のツンデレぶりにメロメロですよ。もう、萌え所満載!短髪で太って見えるかと思いきや、顔が痩けてて、かなり美しかったです。竹内さんは首が短いのか、着物が似合わないのが難ではあるけど*2、最初は弱々しかったお姫様が、だんだん強い女になっていく様を、しっかり演じてました。

ただ「泣ける悲恋もの」を期待しちゃダメですよ。原作読んだ人ならわかるだろうけど、別に「泣ける話」じゃないもん。私も一回もウルっとも来なかったし。原作もストーリーというより、技巧を凝らした優美な文体を楽しむものでしょ?それの映画化なんだから、まず第一に映像の美しさにこだわるのは正解かと。ほんとはもっとクサくメロドラマ仕立てにして、「泣ける話」にする事もできるんだろうけどね。でも全然退屈じゃなかったですよ。凄く引き込まれて、二時間半が長く感じなかった*3。私は「春の雪」を流し読みした程度なので、原作未読の人や、逆に「豊饒の海」四部作を全部熟読してる人なんかは、感じ方が違うとは思うかもしれないけど。ちょっと今日はこのまま浸っていたいので、「野ブタ。」は録画して明日見る事にしました。はー、また見に行くぞー。

*1:花様年華」、「夏至」などの映像美で知られるカメラマン

*2:でもどの着物やドレスもめっちゃ綺麗でかわいい!大正浪漫よー!

*3:始まる前に必ずトイレに行っておきましょう