bdfd 2003-2015

はてなダイアリー移行分

「野ブタ。をプロデュースシナリオBOOK」ISBN:482039956X

発売日よりちょっと遅れて到着。巻末に野ブタ。人形の型紙と作り方、木皿泉さんのあとがきが載ってます。ご存じの方も多いでしょうが、「木皿泉」というのは男女二人のペンネームです。しかしこのあとがきで初めて知ったんですが、男性の「木皿さん」は、二年前に倒れて、現在も闘病中だとか。「すいか」の後なかなか次回作がなかったのは、そういう訳だったんですね…。どうやら「野ブタ。」は、木皿(女)氏が木皿(男)氏を介護しながら、一人で書いていたようです。脚本が遅れに遅れたのは、そういう事情もあったようで。でも河野Pは、それでも木皿泉の脚本でドラマがやりたい!と思ったんだろうなあ。

しかしこうやって改めて文章で読むと、脚本の完成度の高さが良くわかります。一話辺りはドラマ見ても、「良くも悪くもない感じかなー」などと思っていたんだけど、「ああ、こういう事が言いたかったんだ…」ってメッセージがストレートに伝わってくる感じ。ドラマでウルっとしたとこは、文章だけでも泣けちゃうもん。やっぱり「だっちゃ」「パパしゃん」「彰ショーック!」「バーイバイセコー」とか、そういうとこはアドリブなのね。後、最終回のラストは、修二と彰が自転車を漕ぎながらあのセリフを言って終わり、でした。海岸でウフフアハハ…は現場で急遽変えたっぽいです。