bdfd 2003-2015

はてなダイアリー移行分

座談会「マンハッタンラブストーリー」(第二次惑星開発委員会より)

とても面白かったです。クドカンドラマで一般的に人気があるのは、男子には池袋ウエストゲートパーク、女子には木更津キャッツアイ、って気がするんですけど、私は木更津も大好きなんですが、*1それと同じくらいマンラブも好きで。マイナーな分、判官贔屓でこっちの方が思い入れあるかも。で、私の好きなポイントっていうのが、この「善良な市民」さんが仰ってる、「恋愛なんて入れ替え可能なもの」という冷めた目線でありながら、変に卑屈になったり居丈高になったりせず、「それでも恋しちゃうんだよね、楽しいんだよね。」っていうのも同時に描いてる部分。*2そして恋愛というのは、「両思いになりました」「結婚しました」が終点ではなく、その先も続きがあって、何が起こるかわからないんだぞ、というのをちゃんとドラマでやったのが、凄く新鮮で。でも私もこの年齢だからこそ共感できたんであって、まだ「オンリーユーフォーエバー」(恋愛の入れ替え不可能性)を信じてた頃なら、しっくり来なかったかも。というか実際、リバースした後の公式BBSの荒れっぷりったらなかったですよね。特に忍君の心変わりが、皆さん許せなかったみたいで。

そう、この対談、全員男性のようなので、ちょっと女性視点の語りが物足りないんですよー。忍っちへのコメントが、「女装が気持ち悪かった」だけなんですもの。何と言ってもあのドラマで女性人気NO.1だったのは、忍っちなのに。ま、大方腐女子だったかもだけど、結局あの中で若い女の子が感情移入できるのは、忍君くらいしかいなかったんですよね。赤羽ちゃんや千倉先生は年取りすぎだし、エモやんは女の敵キャラだし。*3若い女子って、「一途に一人の相手だけを思うキャラ」が好きですよね。木更津のバンビしかり。木更津の映画で、無人島で浮気したバンビにも、ファンは相当ショック受けてたもんなあ。あれはクドカンの悪意を感じたぞ。

赤羽ちゃんと同年代の負け犬としては、あまりにもリアルすぎるセリフの数々に、「クドカン、恋愛モノは苦手って嘘でしょう?」とかなり見直してたんですが、「宮藤官九郎のビガーパンツはもう穿かない!」を読んでびっくり!これ、マンラブ好きな人は絶対読むべきですよ。クドカンと現役&元アイドル達との対談集なんですが、マンラブのセリフそのまんまのフレーズが出るわ出るわ!えっ?赤羽ちゃんて雛形あきこだったの?みたいな。いかにクドカンが女性との交友が少ないかってのを思い知らされて、逆にこれだけのネタであんなドラマ作ったんなら凄いな、って変に感心しちゃいましたけどね。うーん、マンラブのDVD見直したくなってきた…。

*1:池袋はどうも…堤演出が苦手なんです。

*2:つまり客の恋愛模様を傍観していたマスターが、途中からその渦に巻き込まれちゃうさまですよね、まさに。

*3:あれはモー子を踏まえての役だったから良かったけど、いきなり酒井若菜がエモやんやってたら、総スカン食らってた気がする。