bdfd 2003-2015

はてなダイアリー移行分

ハッピーフライト

12月中のみ有効な鑑賞券があったので、年末にならないうちに…と見てきました。実は今ひとつ「これ見たい!」っていうのがなくて、消去法でこれにしたんだよねー。でも予想以上に面白かった!働く事の楽しさっていうのが、すごく良く描かれてます。ちょっと仕事に疲れてる人、これから就職するのに憂鬱な学生にもおすすめ。この先ネタバレありです。
 
はるかちゃんがバンバン宣伝してたので、CAが主役のお話なのかなーと思っていたら、彼女は案外大した役ではなく。CAのお仕事の裏側みたいなのは、私の世代は「スチュワーデス物語」でたっぷり学んでるからねwそれよりどっちかと言うと、グランドスタッフとかディスパッチャーとか管制官とか、地上勤務のスタッフの方が興味深かったな。みんなブツブツ文句言ったりしながらも、ちゃんとプロの仕事しててほんとかっこいいの。かっこいいと言えば、チーフパーサーの寺島姐さんと、パイロットの時任さん!あと整備員の田中哲司さんも渋いー!

色んなところで伏線がバンバン張ってあるのも好きだし*1、一番おおって思ったのが、無事一件落着した「その後」の描き方。皆それぞれちょっとした「ご褒美」があって、まあ一番わかりやすいのは、女子高生に「私もCAになります」って言われたはるかちゃんなんだけど、さりげなく田辺さんの肩のラインが一本増えてたり、田畑さんが待ち合わせのレストランで「あーあ」ってなってる時に、さっきの彼の黄色いスーツケースが、ぼんやり背後に映ってたりってとこ。声を掛けたりするとこまではっきり出さないのが、矢口監督らし上品さだなーと思いました。最近は1から10まできっちり説明してくれるような作品じゃないとウケないから、こういう引き算具合ってかっこいいなーと。

*1:田辺さんが帽子をかぶってなかったから…とかね