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遅まきながら「あしたのジョー」感想

雪の中、公開初日(2/11)に見に行って、感動してすぐ感想アップするぞ!って思ってたのに、またしてもこんなに遅くなってすいません…wその間に二回目も行っちゃったし。以下ネタバレありの感想ですが、とりあえずまだ見てない人、明日のレディースデーにでも速攻行くように!(命令)
まず自分語りになっちゃうんだけど、私は小学生〜中学生くらいの時にアニメの再放送は見てました。多分80年前後に学校でプチジョーブームみたいのがあったんだよね。ただいくらなんでも30年前(!)の話なんで、アニメの方はうろ覚えなの。前半の少年院の辺りとか、この映画の後のストーリーとかはほとんど記憶にない。ただ力石戦のくだりだけは、多分この巻だけ単行本を持ってた気がするのね。繰り返し読んでたから、かなり鮮明に覚えてて。まあ「原作は知ってるけど、そこまで思い入れがあるというわけでもない」って感じの人です。しかし去年の京セラNEWSコンで、開演前にいきなり予告編が流れた時、あのアニメの主題歌のイントロ聞いた瞬間、鳥肌が立って涙が出そうになったんだよねwなんか強烈なノスタルジー感じて。でも周りは全然反応してなかったんで、恐らく原作知らない世代の人とは、見る前からスタートラインが違ったとは思います。っていう前提での以下感想。

とりあえず、予想していたよりずっと良かったです。かなりストーリーは端折ってあったと思うけど、私自身記憶が定かじゃないので、「あーこんな話だっけー」って感じで。しかしよく覚えてた力石戦の辺りは、マンガのひとコマひとコマを思い出されて、「そうそう!こうだった!」って興奮しちゃって。特に減量中力石が脱走して、ジム内の蛇口に全部針金が巻かれているとことか、葉子が白湯を持ってくるとことか、来た来た来た!!ってw(あそこ子供の頃はトラウマだった)試合の流れも驚くくらいよく覚えてましたね。ただ原作では、二人とも両手ぶらりになった後、何ラウンドも身動きできないまま経過するんだよね。それが映画ではあっさり次のラウンドでジョーが行っちゃうので、もうちょい全く動じない力石の不気味さと、じりじりと焦るジョーっていうのを見せても良かったんじゃ…とは思ったけど。握手がすれ違って、リングに倒れた力石の背中に、「力 石 徹」って書かれたガウンが翻ってる図とかも「そうそうそう!」ってw

いや、笑いごとではなく、めっちゃ泣いてましたけどねw映画終わって席立った後もずっと涙が止まらず、その日は夜になってもずっと引きずってましたよwでもそれって単なるノスタルジーだけじゃなく、もちろん「ぴーさんよく頑張ったよね…」っていうファン目線の涙でもあり、純粋に映画に引き込まれての涙でもあって。なんかねー、ここまで純粋に「あいつを倒したい!」って思える最高のライバルがいて、そこだけに向かって何も考えず没頭できるのって、なんて美しいんだろうって、感動しちゃったんだよね。そういう生き方が可能な時代だったんだよなあーって羨ましくもあり。で、これは宣伝等でも散々言われてる事ですが、とにかくぴーさんも伊勢谷君も、本気で体を鍛えて本気でボクシングしてるじゃないですか。ジョーが最初に独房で「あしたの為にその1」のジャブを試すシーン、あのひと振りで「あ、これは本物だ」ってわかる。ボクシングシーンに嘘がないので、余計ジョーと力石のピュアな気持ちが伝わって、胸が熱くなるんだよね。正直二人ともそんなにお芝居が上手いタイプではないけど、肉体で見せる説得力って、セリフ回しの上手さを超えるものなんだなーと。あ、香川さんも良かったです!最初はあのメイク見て笑っちゃうんじゃ…と思ったけど、途中から全く違和感なく段平として見られました。この師弟愛も良かったなあ…。マンモス西も良かったなあ…。

てなわけで、個人的にはかなり大満足!のジョーでした。まだ原作は続きがあるし、せっかくあそこまでボクシングを極めたんだから、続編もやるといいのに…とは思うけど、この先のストーリー(うろ覚えだけど)考えると、ぴーさんもっともっと辛い目に遭わなきゃいけなくなっちゃうので…。悩むとこですね。でもほんと当たり役だと思うんだよなー。あ、ちなみに二回目鑑賞は舞台挨拶付きでした。めっちゃ近所にぴーさんが来るというので、そりゃ行くでしょう!って朝一からw伊勢谷君がかなりかっ飛ばしてましたがw、ぴーさんは相変わらずマイペースにおっとり真面目に語ってましたよん。